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IT化とDX化の違いについて

はじめまして。
「税理士」と「業務フロー診断士(自称)」の二つの顔をもつ菅野真(かんのまこと)です。
これから定期的に、情報を発信していきたいと思います。

IT化とDX化の違いについて

早速ですが、「IT」と「DX化」について、どのような違いがあると思いますか?
いざ言葉で定義するとなると難しく、今回改めて調べてみました。

独立行政法人中小企業基盤整備機構 J-Net21では、以下のように記載がされていました。

以下抜粋



「IT」とは「Information Technology」の略ですから、直訳すれば「情報技術」となり、コンピューターとネットワークを利用した技術の総称になります。
「IT化」は、この情報技術を活用して業務プロセスなどを「効率化」させること。
具体的には、これまで手作業などのアナログで対応していた業務を、ITの技術を用いて自動化したり迅速化したりすることなどを意味します。

一方の「DX」は「Digital Transformation」の略で、直訳すると「デジタル変革」となります。
ただ、この「変革」もDXの目的を達成するための手段に過ぎません。
「デジタル技術を用いて製品・サービス・ビジネスモデルなどを変革し、新しい価値を生み出すこと」がDXであり、その結果、高い競争優位性を確立することが真の目的と言えるでしょう。

文章が難しいですよね。色々調べていくと、「IT化」と「DX化」の大きな違いは、「視点の違い」のようなのです。

「IT化」は、情報技術を活用した社内の効率化で、
「DX化」は、デジタル化されたデータに基づいたサービス(新しい価値)生み出すことです。

具体的な例示としては、簿記の観点からすると決算書を作成する手順は、以下の通りとなると思います。

事例:決算書の作成手順



①証憑に基づいて仕訳帳に仕訳を記載する。

②仕訳帳に基づいて、総勘定元帳に転記をする。
 その転記したついでに、現金出納帳、預金出納帳などの補助帳簿を作成する。

③毎月末で、総勘定元帳を締め、合計金額を、合計残高試算表に転記する。

④①~③を毎月作業し、決算月に12か月分の貸借対照表と損益計算書を作成する。

これを全て一昔前までは、手書きで作成していました。

会計ソフトの誕生

さてここから本題です。
近年、世の中の情報技術が発達し、会計ソフトが誕生しました。

会計ソフトを導入すると、全て手書きだった①~④が自動で行われるため、会計ソフトの導入は「IT化」と表現することができます。

次に、試算表が自動で作成されるため、その作成されたデータに基づいた経営分析ツールなどの新たな付加価値が誕生しますので、そのことを「DX化」と表現することができます。

まとめ

今回は、「IT化」と「DX化」について掘り下げてみましたが、大きな意味では同じような意味合いが強そうです。最近では、「IT化」を「デジタル化」と表現されるようなこともあるので、

あまり言葉の定義を掘り下げなくてもいいのではないかと思いました。


参考資料


独立行政法人中小企業基盤整備機構 J-Net21
IT化とDXの違いを、中小企業がDXに取り組む際のポイントと併せて教えてください

https://j-net21.smrj.go.jp/qa/org/Q1460.html


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